「イギリスの大学院は卒業するのが大変だと聞くけど、本当?イギリスの大学院に進学したいけど、卒業できる自信がない... 」
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容- イギリス大学院の難易度
- 卒業できなくなる理由4つ
- 卒業できなかった例2つ
- イギリス大学院を確実に卒業するコツ4つ
この記事の筆者は、イギリスで2つの修士号を取得しました。
海外の大学・大学院は入学するのは簡単だけど、卒業が難しいってよく言われますよね。
「卒業が難しい」と言っても、一体どれくらいの難易度なのでしょうか?
今回は、イギリスで既に修士号を取得した筆者が、この疑問に答えいていきます。
もくじ
イギリス大学院は卒業できないほど難しいって本当?
海外の大学・大学院は入学よりも卒業する方が難しいと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
イギリス大学院では、授業前の復習は必須だったり、ハイレベルなディスカッションが授業で行われたりします。
遊ぶ暇もないほど、勉強に追われる生活を送る中で、本当に卒業できるのか不安になることもあると思います。
しかし、「まじめに取り組んでいれば必ず卒業できる」と断言できます。
なぜなら、求められる高いレベルに到達するためのサポートが充実しているからです。
例えば、以下のように課題の取り組み方を教えてくれる無料のサポートコースが大学で開催されています。
英語力に不安があったとしても、英語に特化したサポートを受けることもできます。
このように、イギリス大学院では、留学生やアカデミックスキルに不安のある学生に対するサポートが充実しています。
よって、イギリス大学院への入学が認められた以上、まじめに勉強していれば卒業できる、と言えます。
卒業できなくなる理由4つ
では、どのような時にイギリス大学院を卒業できなくなってしまうのでしょうか?
主な理由として、カンニングや自主退学などがあります。
具体的には、以下の4つがあげられます。
①剽窃やカンニング
イギリスの教育機関は、剽窃やカンニングに非常に厳しいです。
剽窃とは?剽窃とは、他人の論文などをコピペするAcademin Misconductのひとつです。他人の論文などを自分の論文に用いる際には、必ず出典を明記する必要があります。出典を明記しないと、剽窃とみなされ、処罰の対象となります。他にも、collusionやself plagiarismもAcademin Misconductとなり、処罰の対象となります。
例えば、以下に書かれているように最終成績から減点された結果、修士号を取得できなくなってしまうこともあります。
大学によっては、2回目の剽窃やカンニングで退学処分となる大学もあります。
進学予定の大学や所属大学の対応については、「大学名+Academic misconduct」で検索してみて下さい。
剽窃が認められたからといって、すぐに退学処分にはなりませんが、退学につながる可能性が高まります。
②締切りまでに課題を提出しない
締切りを過ぎてから課題を提出すると、最終の点数から5~10%減点されてしまいます。
この減点の結果、不合格となると、課題を再提出しなければいけなくなります。
再々提出はできないので、再提出の際にこの減点が原因で不合格となると卒業できなくなってしまいます。
何らかの理由で課題を提出できない場合、締切りの延長申請ができます。
やむを得ない理由がある場合は、必ず締切りの延長を申請しましょう。
③再提出や再テストで不合格となる
例え、エッセイ課題や試験で合格点に至らなかったとしても、Resitと呼ばれる再提出や再テストの機会があります。
このResitで不合格になると、その授業を翌年に再履修することになります。
しかし、通常イギリスの大学院は1年間です。翌年に再履修できないとなると、退学せざるを得なくなります。
1年コースを3年かけて卒業した人もいるそうです。数年かけてイギリス大学院を卒業するのは、決して珍しいことではないです。
④自主退学する
入学後、健康面や精神面の理由で自主退学する人もいます。
生活環境や気候が合わずに体調を崩してしまったり、勉強についていけずに退学する学生もいます。
2021年は約5%の学生が修士課程をドロップアウトしたそうです。(参考:The Gurdian)
このように、イギリス大学院を卒業できなくなる理由は、複数回のカンニングや課題の不合格、自主退学だということが分かります。
これらの理由を見ても、まじめに取り組めば必ず卒業できる、と言うことができます。
イギリス大学院を卒業できなかった実例
3年間のイギリス大学院生活で実際に目の当たりにした事例は2つだけでした。
①2回の剽窃で退学
2つのモジュールで剽窃が認定され、退学させられたケースがあります。
ネットで見つけた文章をコピペしてエッセイを提出したそうなので、自業自得としか言いようがありません。
②修論を提出せずに退学
知り合いの日本人が修士論文を提出せずに、自主退学しました。
課題を提出せずに(できずに)退学してしまう学生は、日本人を含め毎年いるそうです。
イギリス大学院を確実に卒業するコツ4つ
イギリス大学院を確実に卒業するためにできることとして、以下の4つがあります。
その①:剽窃やカンニングを絶対にしない
軽い気持ちで剽窃やカンニングをしてしまうと、取り返しのつかない事態になります。
剽窃やカンニングをするくらいなら、不合格になって再提出・再テストをする方がよっぽどましです。
その②:課題を締め切りまでに提出する
やむを得ない事情がある際には、必ず申請をして締切りを延長してもらいましょう。
やむを得ない理由として認められたケースとして、空き巣被害や家のインターネットの不具合、などがありました。
その③:大学のサポートを活用する
無料で受講できるサポートコースが開催されている大学もあります。
エッセイの書き方から文献の読み方まで、幅広いサポートを受けることができます。
また、授業内容で分からないことがあれば、オフィスアワー中に教授を訪ねて質問することもできます。
その④:ネットワークを構築する
クラス内のネットワーク構築も大事です。
クラスのグループチャットに入っていれば、有益な情報がグループ内でシェアされます。
他にも、卒業生から教授の採点の傾向や、モジュールの難易度などを教えてもらうこともできます。
実際に、私も大学のサポートコースをたくさん受け、そこからネットワークを構築して、情報共有していました。
まとめ:まじめに取り組んでいれば必ず卒業できる!
今回は、イギリス大学院の難易度について解説してきました。
内容をまとめると以下です。
卒業できなくなる理由4つ- 剽窃やカンニング
- 締切りまでに課題を提出しない
- 再提出や再テストで不合格となる
- 自主退学する
- 剽窃やカンニングを絶対にしない
- 課題を締め切りまでに提出する
- 大学のサポートを活用する
- ネットワークを構築する
イギリス大学院に入学が認められた以上、まじめに勉強していれば必ず卒業できます。
大学のサポートコースなど活用できるリソースをフル活用して、イギリス大学院生活を乗り切りましょう!